ティーナ・ヴェックストロム
Hella Wuolijoki
1920年代~40年代にかけ、フィンランドの有名女性劇作家、実業家、活動家、母として波乱の人生を歩んだ、ヘッラ・ヴオリヨキの知られざる姿を綴った重厚な歴史ドラマ作。監督は"Joulutarina"のユハ・ヴオリヨキ。出演はティーナ・ヴェックストロム、ハンヌ=ペッカ・ビョークマンほか。2011年10月2日より、東京・角川シネマ有楽町にて開催された「フィンランド映画祭2011」にて上映。
1920年代、実業家として成功を収めていたヘッラ・ヴオリヨキ(ティーナ・ヴェックストロム)は、大恐慌の煽りを受けて資産を失い、再び劇作家として活躍する。さらにはその幅広い交友関係を生かして、冬戦争でのソビエトとフィンランドの和平にも大いに貢献する。しかしそんなヘッラの愛国精神や尽力とは裏腹に、フィンランド当局は彼女に国家反逆罪の疑いがあるとして、執拗に監視の目を光らせるのだった。やがて第2次世界大戦が勃発し、ヘッラの運命はさらに暗い闇へと引きずり込まれていく…。
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