1960年代後半にサーフィン界に大きな変革をもたらした“ショートボード革命”。この歴史的出来事に大きな影響を及ぼした2人のサーフボード職人、ボブ・マクタビッシュとディック・ブリュワーの歩みを中心に、その経緯を紐解いてゆくドキュメンタリー。ナレーションを「プラダを着た悪魔」のサイモン・ベイカーが担当。
ストーリー
今ではカリスマとなった“シェイパー”と呼ばれる2人のサーフボード職人。オーストラリアのボブ・マクタビッシュとアメリカのディック・ブリュワー。住んでいる場所は違っても、彼らの目的は同じ。“誰も乗ったことがないようなサーフボードを創造すること”。マクタビッシュはナット・ヤングとともに開発した“マジック・サム”という秘密兵器で1966年の世界選手権で優勝を飾る。一方のディック・ブリュワーは、まだ危険とされていたオアフ島ノースショアのパイプラインを舞台に、ビッグ・ウェーブに対抗するためサーフボードを先鋭化させていく。ブリュワーが手がけたボードに乗るジェリー・ロペスの神がかり的なライディングは、新しいショートボード時代の到来を予感させるのに十分だった。華々しいコンテスト・シーンとアンダーグラウンドなビッグ・ウェーブ・サーフィン。それぞれのアプローチは異なっても、2人は“ショートボード革命”を牽引する運命を担っていた。40年以上を経過した今だからこそ明かすことのできる真実とは?そして、革命が成し遂げたものとは何なのか?それは、サーフィンという枠組みを超え、1960年代という時代そのものに対する問いかけでもある。