ジョン・フォードが故郷へオマージュを捧げた傑作「静かなる男」の舞台である、アイルランドのイニスフリーをめぐるドキュメンタリー映画。「静かなる男」の物語を直接引用しながら、当時と姿変わらぬ緑溢れる村や、そこに生きる人々をホセ・ルイス・ゲリンが繊細に切り取る様からは、映画への敬愛が感じられる。2009年に第22回東京国際映画祭にて上映。2012年6月30日より、東京・渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催された「映画の國名作選IV ホセ・ルイス・ゲリン映画祭」にて上映。
ストーリー
アイルランドのコング村で、フォード映画の記憶を採り入れながら、子どもたちが「静かなる男」の感想を述べていき、老人たちはロケ当時の思い出話を始める。映画の恋愛挿話が、現代の赤毛娘と少年の思春期と重なっていく。「静かなる男」の映像と音楽が引用される中、地元の生活や、アイルランド人の悲劇的な歴史とつながっていく。
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作品データ
- 原題
- Innisfree
- 製作年
- 1990年
- 製作国
- スペイン=フランス=アイルランド
- 配給
- 紀伊國屋書店=マーメイドフィルム(配給協力 コミュニティシネマセンター)
- 初公開日
- 2012年6月30日
- 上映時間
- 108分
- 製作会社
- La Sept Cinema=La Sept=P.C. Guerin=Paco Poch AV=Samson Films=TVE=Virginia Films
- ジャンル
- ドキュメンタリー
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