ガブリエル・アルカン
ピエール
「Keiko」のクロード・ガニオン監督が、沖縄を舞台に描くロードムービー。元大学教授のカナダ人男性と、夫の暴力に悩む沖縄の主婦との心の交流を綴る。出演は「アメリカ帝国の滅亡」のガブリエル・アルカン、「リミッツ・オブ・コントロール」の工藤夕貴、「パイナップルツアーズ」の富田めぐみ。2013年1月12日より沖縄県・シネマQにて先行ロードショー。
ピエール(ガブリエル・アルカン)は、大学教授の職をリタイア後、心の平穏を求め、カナダ・ケベック州のモントリオールから念願のアジアへやって来る。気功のワークショップを終えた彼は、帰国までの10日間を沖縄の島々を旅して過ごそうと考えていたが、那覇で道に迷ってしまい、純子(工藤夕貴)と彼女の友人・明美(富田めぐみ)に助けられる。彼女たちと楽しいひとときを過ごしたのち、目的地の博物館で展示されていた素朴な織物に心奪われたピエールは、それが人間国宝・平良敏子の芭蕉布であることを知る。自分でも不思議に思うほど好奇心にかられたピエールは、芭蕉布工房へ取材の約束を取り付ける。翌朝、ピエールが公園で気功の練習をしていると、純子が現れ、流暢な英語で話しながら自分は東京から移住してきた主婦で、ピエールに那覇を案内するという。その時限りの縁に思えたが、その夜、ピエールのもとに再び純子が現れ、彼女の夫・健一(あったゆういち)に殴られた顔を押さえながら、家出してきたと言い出すのだった。ピエールの旅に同行したいと言う純子に困惑しながらも、彼女を放っておくわけにもいかず、ピエールはしぶしぶ承諾する。ところが出発早々、健一からの電話が鳴り続け、健一から逃げようとしてレンタカーを暴走させる純子にピエールは苛立ちを隠せない。しかし、どこか憎めない魅力を持った純子との時間をピエールはいつしか楽しむようになり、境遇も性格もまったく異なる二人の間に奇妙な友情が芽生えていく……。
監督、脚本、編集
エグゼクティブプロデューサー
撮影監督
音楽
美術、装飾
衣裳デザイン
ヘアメイク
照明
録音
音響
助監督
制作担当
プロダクション・マネージャー
プロデューサー
プロデューサー
整音
特機
スチール
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