タケヤネの里:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
タケヤネの里
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タケヤネの里

2012年10月27日公開、112分、ドキュメンタリー/社会派
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群馬県高崎市に伝わる伝統工芸“竹皮編”を糸口に、日本全国を巡り、長年に渡る竹と人間の深い関わりを明らかにしてゆくドキュメンタリー。各地の様々な伝統工芸やその歴史も取り上げる。「藝州かやぶき紀行」の構成を担当した青原さとしが、旅日記形式で綴った映像遊覧記シリーズ第2弾。頭脳警察の石塚俊明が音楽を担当。

ストーリー

映像作家・青原さとしが久しぶりに会った旧友の前島美江は、群馬県高崎市の伝統である“竹皮編”の技を磨き、伝統工芸師となっていた。竹皮編とは竹の皮を使って、パン籠やペン皿などの工芸品を作る技で、昭和初期、ドイツから亡命してきた建築家のブルーノ・タウトが高崎周辺に普及した技術。元々、江戸時代から続いてきた“南部表”の技を洋風に展開したものである。前島はそれを継承してきたが、今では群馬県でたった1人の伝承者となってしまった。この竹皮編の原材料は、カシロダケという福岡県八女市星野村と黒木町、うきは市にしか生えていない全国でも珍しい竹の皮を使用している。美しく白い皮が特徴的で、江戸時代以前から包装用や高級雪駄、こっぽり、草履、本ばれんなど様々な生活用具に利用され、日本全国に出荷されてきた。しかし竹皮、竹材の需要の激減、竹林農家の人たちの高齢化などに伴い衰退の途を辿る。2006年、前島はこの状況を打開するため、東京、福岡などの都市生活者に呼びかけ、地元の人と一体となり竹林保全のプロジェクト“かぐやひめ”を開始した。映画はこのプロジェクトの活動を追いながら、九州の山岳地帯の竹皮を巡る知恵と暮らしを浮き彫りにする。さらには、日光下駄・本ばれん&浮世絵師・羽箒など関東一円に拡がる職人たちの巧みな技、関西方面の竹皮商、履物屋をめぐる流通の歴史、さらには竹皮にまつわるお茶道、身分制社会の有り様にまで踏み込んでゆく。

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作品データ

製作年
2011年
製作国
日本
配給
民族文化映像研究所
初公開日
2012年10月27日
上映時間
112分
製作会社
新日放(企画 カシロダケの生活文化を保存伝承する会)
ジャンル
ドキュメンタリー社会派

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