寺十吾
浩司
一連のオウム真理教事件に関与し、全国指名手配された平田信の17年間に及んだ逃亡生活とその生活を支え続けた女性をモチーフにした愛の物語。脚本・主演は、「家族ゲーム」でスクリーンデビュー後、女優・劇作家・演出家・作家として活躍する前川麻子、共演に劇団“TSUMAZUKI NO ISHI”を主宰する寺十吾。監督・脚本は「へばの」の木村文洋。
17年もの間、人目を避け、息を殺して生き続ける男・浩司(寺十吾)と、偽名で社会生活を送りながら男を匿っている女・陽子(前川麻子)。2011年3月11日の大震災から1年後の春。その日、陽子はいつも通り二人分の弁当を買い、男に頼まれてもいない買い物をし、懐かしい歌を口ずさむ。だが、アパートに戻った陽子は、いつもと同じようで少し何かが違うお互いの様子を感じとっていた。そんな長い夜、17年に及ぶ偽りの人生を終わりにする転機が訪れる……。
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