監督、撮影
2010年、国立近代美術館における鈴木了二のインスタレーション『物質試行51:DUBHOUSE』を記録したドキュメンタリー。「眠り姫」の七里圭と共に、鈴木が共同監督を務めた。建築が生み出す闇を捉えるという当初の意図は翌年の震災によって変化し、冒頭の闇に鈴木による被災地のドローイングを沈ませている。2012年11月10日から新宿K's cinemaほかで開催された特集企画『のんきな<七里>圭さん』にて劇場上映。2017年3月18日公開の「アナザサイド サロメの娘 remix」と併映。
ストーリー
2010年、国立近代美術館における鈴木了二のインスタレーション『物質試行51:DUBHOUSE』を記録したドキュメンタリー映画。建築が生み出す闇をとらえるという当初の意図は、翌年3月11日のできごとにより決定的な変化を被った。展示作品を撮影した光の部分と同じ時間の闇を映画の冒頭に置き、そのなかに鈴木が描いた被災地のドローイングを沈ませた。闇を内在した建築である映画館。その闇から浮かび上がり、映画館に放たれる光であると同時に祈りである映画は、歴史的出来事への応答でもあるのだ。