サイモン・キーンリーサイド
プロスペロー
シェイクスピアの戯曲を元に、現代イギリスを代表する作曲家トーマス・アデスが32歳で発表したファンタジックなオペラを、自ら指揮して上演。出演は“METライブビューイング”でも上映された「ヴェルディ《ドン・カルロ》」のサイモン・キーンリーサイド。演出は『シルク・ドゥ・ソレイユ』も担当したロベール・ルパージュ。
弟のアントーニオ(トビー・スペンス)に地位を奪われ、追放されたミラノ大公プロスペロー(サイモン・キーンリーサイド)は、流れ着いた孤島で娘のミランダ(イザベル・レナード)とともに暮らしていた。やがて魔術を学び、書物から知識を得て、魔法の力を手に入れるプロスペロー。彼は、妖精アリエル(オードリー・ルーナ)に命じて嵐を起こし、アントーニオとナポリ王アロンゾの乗った船を難破させる。これによってナポリ王子フェルディナンド(アレック・シュレイダー)が孤島に漂着。ミランダと出会い、2人は恋に落ちる。やがて、プロスペローの試練を経て結ばれるフェルディナンドとミランダ。そして、アリエルを操って公国を取り戻したプロスペローは、魔法の力を捨てる……。
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