千葉県を中心に活動していたインディーズ・バンド“サムライ・デリカテッセン・バンド”のバラード曲に感銘を受けた川本貴弘が自ら脚本を執筆し、監督したラブストーリー。東京の高円寺と京都を舞台に、人生の転機を迎えた人々の3つの物語が交差する。出演は「やさしい歌」など自主映画を中心に活躍する大川裕明。
ストーリー
春が訪れる少し前の東京。優しいが、どこか頼りない秋夫。恋人の亜子は高円寺で小さいながらもブックカフェを開いている。フリーターの秋夫に対して、“正社員でやる気はないのか?”、“一緒に住まないか?”と言ってもなんとなくはぐらかされてしまう。その一方で、秋夫の大学時代からの友達夫婦が離婚。その娘の夏子は北海道にある母親の実家に引っ越す計画に素直にウンと言えない。なぜ仲の良かった両親が離婚してしまったのか……?一緒に遊んでくれる秋夫に質問しても、なんだかよくわからない答えしか返ってこない。バンドマンの徳永は秋夫のバイト仲間。若いうちにガンに侵されたものの、何とか克服。それまでの自己中心的な生活に気づいて、少しでも親孝行をしようと実家へ戻る事を決める。ある日、秋夫のはっきりしない態度を女友達にグチっていた亜子は、合コンに誘われるが……。その頃、母親と大喧嘩した夏子は、家を飛び出して秋夫の元へやってくる。さらに秋夫の元には、実家に戻った徳永の家族から1本の電話が。様々な問題が一度に秋夫の元に迫ってきて……。
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