そしてAKIKOは… AKIKO あるダンサーの肖像
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1935年に生まれ、アメリカでダンスを学び、日本のモダン・ダンス界の第一人者として活躍してきたアキコ・カンダの晩年に迫るドキュメンタリー。ガンに侵されつつも、人生最後の公演に向けて真摯にダンスと向き合い続けるアキコの姿を追う。監督は、かつて彼女を被写体に「AKIKO あるダンサーの肖像」を製作した羽田澄子。
ストーリー
1935年に生まれ、日本のモダン・ダンス界の第一人者として活躍してきたアキコ・カンダ。毎年のように新作を発表してきたアキコが70代半ばを迎えた2010年、かつて「AKIKO あるダンサーの肖像」として1985年に40代の姿をカメラに収めた羽田澄子監督が、再び彼女の撮影を始めた。若くして渡米、巨匠マーサ・グラハムの下で身に付けた踊りを基本に、独自の表現を生み出してきたアキコが、年齢を重ねて肉体の衰えに直面する中で、どのようなダンスを生み出してゆくのか。身体芸術の極みであるダンスにおいて、どのような可能性を見せてくれるのか。その行き着く先を記録したい。羽田はそう考えていたが、撮影開始から間もなく、アキコがガンを発症していたことを知る。2010年秋のリサイタル終了の翌日に入院。退院後も治療を受けながら、ダンスと真摯に向き合い続けた。そして、2011年9月に行われたリサイタル『花を咲かせるために ~バルバラを踊る~』で全てを燃やし尽くした彼女は、同月23日に亡くなる。そして、本作はダンスに全てを賭けたアキコの最後の公演記録となった。厳しく真摯だったアキコ。童女のように無邪気で優しかったアキコ。生涯、ダンスへの情熱を絶やさず、病気と闘いながら死の直前まで創作し、踊り続けたアキコ。アキコ・カンダと長く親交のあった羽田監督が、彼女の生涯を辿り、芸術家として人生を全うする姿を追った。
スタッフ
ナレーション、演出
羽田澄子
ナレーション
アキコ・カンダ
製作
工藤充
撮影
宗田喜久松
撮影
河戸浩一郎
録音
滝澤修
演出助手
山田徹
選曲
青森さやか
ピアノ
高橋アキ
製作協力
佐藤斗久枝
制作協力