ローラ・クレトン
カミーユ
「あの夏の子供たち」がカンヌ国際映画祭で高評価を得た女性監督ミア・ハンセン=ラブが、自身の初恋をモチーフに描いた青春映画。2人の男性の間で揺れ動く多感な少女が大人への階段を上り始める瞬間を美しく捉える。出演は「青髭」のローラ・クレトン、「ウェイバック 脱出6500km」のセバスティアン・ウルゼンドフスキー。『フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ』の1作品としてシアター・イメージフォーラムにて上映された。
1999年のパリ。高校生のカミーユ(ローラ・クレトン)とスリヴァン(セバスティアン・ウルゼンドフスキー)は、互いに情熱的に愛し合っていた。しかし、パリでの生活に馴染めず、9月に退学して南米への旅に出ようと考えるスリヴァンと、彼と離れたくないカミーユの間にすれ違いが生じる。夏が終わると、旅に出たスリヴァンからカミーユの元に手紙が届くようになるが、数か月後にはそれも途絶えてしまう。悲しみに打ちひしがれたカミーユは、次の春を迎える頃、自殺未遂騒動を起こす……。4 年後の2003年。大学で建築学を学んでいたカミーユは、著名な建築家のロレンツ(マーニュ・ハーバード・ブレック)と恋に落ちる。恋人同士となって強い絆で結ばれたロレンツとカミーユ。しかし、カミーユの前に、かつて愛したスリヴァンが再び現れる……。
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