戦前に生まれ、戦中、戦後を駆け抜けてきた94歳にして現役の庶民派歌手、田端義夫の魅力に迫ったドキュメンタリー。“バタヤン”の愛称で親しまれ、歌手生活70年にも及ぶ波乱万丈の生涯を、膨大な資料の中から選りすぐった貴重な映像や関係者の証言から辿る。第2の故郷である大阪の鶴橋で行われたコンサートの模様も収録。
ストーリー
昭和の初め、紅ショウガで飢えをしのいだ少年は、栄養失調で片目を失明したものの、姉が歌う『赤とんぼ』に光を見出し、4,000人のオーディションを勝ち抜いてスター街道を突き進む。戦争中は“歌い方が軟弱”と憲兵の弾圧を受けて大阪に逃げ延びるが、3度の空襲に遭遇。奇跡的に一命を取り留めたものの、戦後はヒット曲に恵まれず、ドサ回りで辛酸を舐める。ところが、やがて天下のツキ男の本領を発揮し始め、突然の大ヒットに加えて、ラスベガスのカジノで大当たり。さらに、ブルースマンとして日本で初めて電気ギターを持って歌うスタイルを確立する。戦前、戦中、戦後を駆け抜けたその人の名は、バタヤンこと田端義夫。浜村淳の名調子に乗って第2の故郷、鶴橋で繰り広げられる驚愕のステージ。歌に燃え、女に燃えてバタヤンの人生万華鏡がスクリーンに花開く笑劇の音楽ドキュメンタリー。
キャスト
浜村淳
立川談志
白木みのる
菅原都々子
千昌夫
水木淳子
瀬川昌久
佐高信
北中正和
寺内タケシ
小室等
内田勘太郎
中川敬
宮尾たか志
玉置宏
上岡龍太郎
山城新伍
勝山尋美
勝山紗穂里
山本泰道
スタッフ
監督
田村孟太雲
製作
桝井省志
撮影監督
長田勇市
撮影監督
大沢佳子
編集
鈴木理
編集
菊井貴繁
録音、整音
郡弘道
助監督
七字幸久
プロデューサー
山川雅彦
主題曲/主題歌
ザ・バンド
音楽編集
鳥光浩樹
ステージ構成
浜村淳
タイトルデザイン
赤松陽構造
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作品データ
[c]キネマ旬報社