演技が下手なために劇団をクビになった俳優が、憧れの監督の次回作で奮起する短編ドラマ。監督は、文化庁若手映画作家育成プロジェクトで短編「嘘々実実」を監督した藤澤浩和。脚本は藤澤監督のほか、映画制作やプロデュース、俳優やシナリオライターなどの育成を目的としたワークショップ開催などをする映画24区の第3回『映画24区』短編映画シナリオ募集で入賞した作田勇人。即興劇などで活躍する依田哲哉があまりにも演技が下手な俳優を、「デッド寿司」「血と骨」の仁科貴が崖っぷちに立たされる映画監督を演じている。ほか、「風切羽~かざきりば~」「Another」の秋月三佳らが出演。
ストーリー
佐久嶋義和(仁科貴)が監督した「砂をつかんで立ち上がれ」に感銘を受け役者を目指した多田博(依田哲哉)だが、あまりにも演技が下手なために、オーディションにはことごとく失敗し、エキストラの仕事ばかりこなしている。ついには所属劇団からクビを宣告される始末だった。一方佐久嶋は、なかなか次回作を作れずにいた。ようやく重い腰をあげプロデューサーに企画を持ち込んだところ、別作品の監督をすれば次回作で撮らせると言われる。不承不承その別作品を引き受けたものの、それはB級アイドルを売り出すための映画だった。スタッフは学生やアマチュアばかりで、失望した佐久嶋は企画を潰そうとする。そこで出演者の中でも飛びぬけて演技が下手な多田に目をつけ、彼をメインに据えて無理難題ばかりふっかける。しかし憧れの監督に抜擢されたのが嬉しい多田は、奮起してしまう……。
スタッフ
監督、脚本
藤澤浩和
脚本
作田勇人
エグゼクティブプロデューサー
三谷一夫
撮影
谷口和寛
音楽
加藤久貴
編集
森脇由二
ヘアメイク
及川奈緒美
照明
柴田亮
録音
照井康政
助監督
松尾大輔
制作担当
南陽
プロデューサー
岩田良章
ライン・プロデューサー
小泉朋
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2012年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 映画24区
- 初公開日
- 2013年8月3日
- 上映時間
- 52分
- 製作会社
- 映画24区
[c]キネマ旬報社