アンナ・ネトレプコ
タチヤーナ
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で上演されるオペラを、映画館で上映するシリーズ。取り戻せない恋の痛みを描いたチャイコフスキーの傑作オペラを、世界をリードする巨匠ワレリー・ゲルギエフのタクトで上演。出演は「METライブビューイング2012-2013 ドニゼッティ《愛の妙薬》」のアンナ・ネトレプコ、マリウシュ・クヴィエチェン。
19世紀ロシア。ある日、空想好きな文学少女で地主の娘タチヤーナ(アンナ・ネトレプコ)の前に、放蕩貴族のオネーギン(マリウシュ・クヴィエチェン)が現れる。彼はタチヤーナの妹オリガ(オクサナ・ヴォルコヴァ)の婚約者レンスキー(ピョートル・ベチャワ)の友人だった。タチヤーナは彼を一目見て“運命の人”と悟り、思いに駆られたタチヤーナはその夜、月明かりの下で想いを綴った恋文を送るが、オネーギンは彼女をまったく相手にしない。拒絶されたタチヤーナが心を痛める中、舞踏会でオリガを何度もダンスに誘ったオネーギンはレンスキーと決闘になり、レンスキーを倒して放浪の旅に出る。数年後、オネーギンはグレーミン公爵(アレクセイ・タノヴィッツキー)に嫁いだタチヤーナに再会、美しく成熟した彼女に恋心を燃やすのだが……。