リヴァー・フェニックス
ボーイ
「スタンド・バイ・ミー」のリヴァー・フェニックスの遺作。彼の死で未完となっていたが、「マイセン幻影」のジョルジュ・シュルイツァー監督が自らの手で完成させた。共演は、「マリー・アントワネット」のジュディ・デイヴィス、「エビータ」のジョナサン・プライス。2013年ベルリン国際映画祭ほかで公式上映。
かつて白人がネイティブ・アメリカンを迫害し、核実験を繰り返していた砂漠が広がるアメリカ南西部。倦怠期を迎えた俳優夫婦のハリー(ジョナサン・プライス)とバフィー(ジュディ・デイヴィス)は、2人の関係を立て直すため2度目のハネムーンのつもりで、ハリウッドから週末旅行にやってきた。しかし、運転していたベントレーが故障してしまい、無人の荒野で夜を過ごす羽目に。朝まで車内で待つと言うハリーに苛立つバフィーは助けを呼びに行く。遠くにかすかに見えた光を頼りに砂漠を歩き続けた彼女は、今にも倒れそうな掘建て小屋を見つける。そこに住むホピ・インディアンの血が8分の1流れる青年ボーイ(リヴァー・フェニックス)は、ネイティブ・アメリカンの妻を白血病で亡くして以来、社会との関係を絶って、1人で暮らしている。世界の終わりが近づいていると信じる彼は、地下にシェルターを作っていた。そこには、偉大な書物、ビタミン剤、魔法の力を持つといわれるカッチーナ人形など、世界終焉後にも保存されるべきものが集められていた。憔悴したバフィーを見たボーイは、彼女を手に入れたいという欲望にかられる。バフィーはそんなボーイの思惑に気づかず、助けてもらおうとハリーと車の元へボーイを連れていく。ハリーとバフィーは車を近くの町で修理を出すために、ボーイの小屋で待つことになる。バフィーは次第にボーイの危うさや純粋さに惹かれていくが、ハリーはボーイが自分とは相容れない人間であることを察し、ボーイも軽蔑する白人文化を象徴するようなハリーを忌み嫌う。3人の間に流れる空気は、次第に緊迫していく……。
監督、脚本、製作
脚本
製作
撮影
音楽
音楽
プロダクション・デザイン
プロダクション・デザイン
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