新潟県の漁村で生きる一家を舞台に痴呆と安楽死を描く社会派ドラマ。監督は「嵯峨野の宿」「橋」の島宏で、今作がデビュー作だった。出演は田村高廣、長山藍子、誠直也、三國連太郎ほか。製作後未公開のままであったが、2013年9月21日より、広島県尾道市、福山市で開催された「お蔵出し映画祭2013」にて上映。同映画祭でコンペ部門のグランプリと観客賞を受賞した。30年の歳月を経て2014年5月3日より丸の内TOEI他にて、全国公開。
ストーリー
昭和五十七年・四月ー。夜明け真近い、新潟県・親不知海岸。元漁師の安田源吾は、今日もまた小便で濡れた着物を引きずりながら、波打ち際をさまよっていた。夜毎の深夜徘徊ー。源吾はすでに老人特有のボケがはじまっていたのである。ボケた父と末期患者の母を抱えた、息子夫婦に安らぎはなかった…。
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