稲の汁を吸って枯らす昆虫のウンカ。近年アジアの稲作地帯で「害虫」化し、猛威を奮うウンカの暴走を食い止めようと、奮闘する生物学者たちを記録するドキュメンタリー。監督は河合樹香。ゆふいん文化・記録 映画祭 第六回松川賞受賞。2013年8月24日より、東京・渋谷アップリンクにて開催された「【特集上映】夏の終わりの自由研究 ー繋がっていく面白さ、映画に学ぶ2週間ー」にて上映。
ストーリー
ウンカとは、稲の汁を吸って枯らす「害虫」である。稲作の営みが始まって以来、常に田んぼに存在し、人々とウンカは稲を介して付き合ってきた。近年、このウンカがアジアの稲作地帯で猛威を奮い、問題となっている。世代交代が早く、環境にすばやく適応するウンカは、農薬やウンカ抵抗性稲品種にも次々と適応する。2010年、タイでは100万ヘクタールの水田が被害を受け、米の総収量が16%減少した。何がウンカをここまで「害虫化」させているのか。ウンカの暴走を食い止めようと、奮闘する生物学者達を記録。田んぼに確かに息づいている豊かな生物達の世界を描き、近代農業の歴史をひも解くことで、生物と種の多様性を軽視してきた現代農業を再考する。
スタッフ
監督、演出、撮影、編集、構成
河合樹香
ナレーション
佐竹海莉
撮影
秋葉清功
撮影
満若勇作
撮影
小原信之
音楽
仲田美穂
音楽効果
合田享生
CGアニメーション
北川陽稔
プロデューサー
小泉修吉
プロデューサー