「予測された喪失」で第3回山形国際ドキュメンタリー映画祭優秀賞を、「ドッグ・デイズ」で第58回ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞を獲得したウルリヒ・ザイドル監督が、ドキュメンタリー的な手法や即興を用いて、理想を求めて一線を超える女性たちを描いた「パラダイス」3部作の3作目。厳しいダイエット合宿に参加し、そこで出会った年上の医師に初めての恋をする少女を追う。父親ほど歳の違う医師に恋心を抱く少女を監督が長い時間をかけてキャスティングしたアマチュア出身のメラニー・レンツが、彼女に好意を持たれ戸惑う医師をウィーン在住の舞台俳優ジョセフ・ロレンツが演じている。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品
ストーリー
母のテレサがケニアにヴァカンスを過ごしに行き、叔母のアンナ・マリアがカトリックへの改宗を勧めにまわっている中、13歳のメラニー(メラニー・レンツ)は山奥で行われる青少年向けのダイエット合宿に参加していた。運動と栄養学のカウンセリングを徹底的に繰り返す厳しい合宿ではあったが、参加している子どもたちは大人の目を盗んでバカ騒ぎをしたりおしゃべりに興じたりしていた。次第にメラニーは父親ほど歳の違う医師(ジョセフ・ロレンツ)に恋心を抱くようになる。無邪気に医師に近づくメラニーだが、彼は道ならぬ恋であるために戸惑う。医師が彼女を遠ざけようとしていることに気付いたメラニーは自暴自棄になり、合宿を抜け出して夜遊びに繰り出し、酔いつぶれてしまう……。
スタッフ
監督、脚本
ウルリッヒ・ザイドル
製作
ヴェロニカ・フランツ
撮影監督
ヴォルフガング・ターラー
撮影監督
エド・ラックマン
美術
レナーテ・マルティン
美術
アンドレアス・ドンハウザー
編集
クリストフ・シェルテンライプ
衣装
タニヤ・ハウスナー
録音
エッケハルト・バウムング
キャスティング・ディレクター
エヴァ・ロス
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- PARADISE: Hoffnung
- 映倫区分
- R15+
- 製作年
- 2012年
- 製作国
- オーストリア
- 配給
- ユーロスペース(提供 キングレコード)
- 初公開日
- 2014年2月22日
- 上映時間
- 91分
- 製作会社
- NEUE VISIONEN
[c]キネマ旬報社