1990年代を中心に人気を集めたニューヨークのインディーズ映画作家、ハル・ハートリーの長編デビュー作。これまで日本国内では「ニューヨーク・ラブ・ストーリー」の邦題でビデオリリースされたのみだったが、製作から25年を経て劇場公開が実現。主演は「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」のエイドリアン・シェリー。
ストーリー
ニューヨーク州の平凡な住宅地リンデンハーストに、恋人の父親を殺害した罪で刑務所に服役していたジョシュ(ロバート・ジョン・バーク)が戻ってきた。町はその噂で持ち切りになるが、腕を買われたジョシュは町の自動車整備工場で働き口を得る。ところが、工場経営者ヴィク(クリストファー・クック)の娘オードリー(エイドリアン・シェリー)が、ミステリアスな雰囲気を漂わせるジョシュに夢中になってしまう。“この世は明日にでも核戦争や環境破壊で滅んでしまう”と信じるオードリーだったが、満たされぬ恋を経験したことで、次第に変わってゆく。