
ヤオ・ホングイ
ホングイ
長編3作目の「石門」が第60回台北金馬獎で作品賞を受賞するなど評価が高まるホアン・ジー監督が、2012年に発表したデビュー作。2012年ロッテルダム国際映画祭でグランプリ(タイガーアワード賞)を受賞した。脚本はホアンと大塚竜治、撮影と編集は大塚が務めている。舞台の村は、実際にホアンが幼少期を過ごした地で、ホアンが8歳の頃に性被害に遭った事実が物語の基となっている。2012年公開当時、 中国においてタブー視され表に出てくることのなかった性虐待の問題を描いた本作は世界に衝撃を与えた。中国で大きな社会問題の一つである、親の都市部への出稼ぎのために親と離れて暮らす「留守児童」の子どもが抱える孤独や、 封建的な価値観が残り女性にとって抑圧的な農村の姿が描き出されている。2013年3月8日より開催の「第8回大阪アジアン映画祭」インディー・フォーラム部門にて上映。2013年11月30日より、東京・オーディトリウム渋谷にて開催の「中国インディペンデント映画祭2013」(主催 中国インディペンデント映画祭実行委員会)にて上映。2025年2月、日本にて一般公開。
中国内陸部、湖南省。14歳の少女・紅貴(ホングイ)は、都会で働く両親と離れて農村に留まり、もう7年ものあいだ叔父夫婦と生活している。幼なじみの男友達・阿九(アジウ)と会えるのを唯一の楽しみとしている普通の女の子だが、実は深刻な悩みを抱えていた……。
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