エマニュエル・デ・サンティ
アダム・チャップリン
『北斗の拳』を始めとした日本の漫画やアニメを敬愛する新鋭エマニュエル・デ・サンティ監督によるバイオレンス・アクション。妻を殺された男が、悪魔の力によって身につけた超人的パワーを駆使しながら復讐劇を繰り広げる。監督自ら脚本・撮影・音楽・主演を兼ね、彼の実弟であるジュリオ・デ・サンティが特殊効果を担当。特集上映「未体験ゾーンの映画たち 2014」にて上映。
その街を牛耳るデニーは幼い頃、軍用化学兵器の影響で凶暴化した愛犬に顔を食べられ、それ以来、素顔を鉄のマスクで覆っている。そんなある日、デニーによって最愛の妻を丸焼きにされたアダム(エマニュエル・デ・サンティ)は、悪魔の力を借りて身につけた超人的パワーを発揮、壮絶な復讐戦に挑んでいく。まず、デニーの手下であるマッド・サイエンティスト、そしてデニーの支配下に置かれた武装警察部隊を片っ端から殴り殺し、蹴り殺す。鋼のような肉体を持つアダムは、白目を剥いた形相で、野獣のような雄叫びを上げながら自らの拳を、そして蹴りを爆発させるのだった。やがてアダムは、その圧倒的破壊力によってデニーを倒し、壮絶な復讐戦を終えようとするのだが……。
[c]2010 Emanuele De Santi & Giulio De Santi
[c]キネマ旬報社