監督、製作、企画
東日本大震災をきっかけに“保健師”という共通の仕事をもつ仲間たちから話を聞き出そうとする一人の女性の旅を追ったドキュメンタリー。監督は「希望のシグナル 自殺防止最前線からの提言」の都鳥伸也。1000年に一度といわれるこの大きな災害から、我々は何を得ることが出来たのか。各地域の保健師たちの証言を記録しながら、“保健師”という仕事を見つめ直し、改めてその役割を考える。
ストーリー
2011年秋、保健師の菊地頌子さんは東日本大震災の被災地を巡り、その当時の様子を記録する活動を進めていた。宮城県石巻市、岩手県大槌町、そして福島第一原子力発電所の事故により住む土地を離れなければならなかった福島の9つの市町村を辿る旅。保健師という仕事を通し、彼女たちが何を感じ、どんな行動をしたのか。そして1000年に一度というこの災害から私たちは何を学び、1000年後の未来へ何を残せるのか。住民の伴走者として人を支えていく各地域の保健師たちの証言を記録、また、岩手県田野畑村で原子力発電所建設の反対運動に尽力し、建設計画を白紙にした保健師の岩見ヒサさんへのインタビューもカメラが捉える。そんな中、菊地さんは全国の保健師たちに呼びかけ、東日本大震災から学ぶための研修会を東京で開催。改めて自分たちに何が出来るのかを考え始めた仲間たちが集まってくる……。