監督
20世紀はじめにアメリカ・ニューヨークの高層ビル建設現場で働いていたアイルランド移民にフォーカスを当てた中編ドキュメンタリー。地上250メートルの作業場で命綱もつけずに昼休憩を取っている労働者たちを写した一枚の写真の背景に迫る。19世紀末から20世紀初頭にかけアイルランドの地は飢饉やイギリスの圧政に苦しみ、人口が半減するほど多くの人々がアメリカへ移住。アメリカでも彼らが得られたのは過酷で死と隣り合わせであるような仕事しかなかったが、それでも懸命に生き抜こうとした。監督はドキュメンタリーを手がけてきたショーン・オ・クーローン。音楽はアイルランド人の両親を持ちケルト音楽を手がけるマイケル・マクゴールドリック。
ストーリー
20世紀はじめに撮られた一枚の写真。69階、地上250メートルの作業場で、命綱もなしに昼休憩を取る労働者の姿を写したこの写真は、労働者たちの詳細、真偽のほどなどが謎のままになっていた。ニューヨークの発展を象徴するこの写真の背景について本格的な調査が開始されたのは2000年代に入ってからだった。調査が難航する中、アイルランド西部にあるシャナグリッシュという小さな村から新たな情報が入る。写真には、アメリカへ渡ったアイルランド移民の知られざる側面があった……。
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作品データ
- 原題
- LON SA SPEIR
- 製作年
- 2012年
- 製作国
- アイルランド
- 配給
- プランクトン
- 初公開日
- 2014年3月17日
- 上映時間
- 57分
- 製作会社
- Sonta Films
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社