監督、脚本、製作、エグゼクティブプロデューサー、撮影、音楽、編集
カトリック教会の中でも最も戒律が厳しいとされるカルトジオ会のグランド・シャルトルーズ修道院で、俗世間から切り離され清貧のうちに生きる修道士たちを撮影したドキュメンタリー。構想から21年かけられた本作には、修道院からの条件により音楽もナレーションも付け加えられず、照明も使わずにありのままの姿を映している。監督は本作の後に制作した「DIE FRAU DES POLIZISTEN(警察官の妻)」(未)で第70回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を獲得したフィリップ・グレーニング。監督自ら6ヶ月間グランド・シャルトルーズ修道院で過ごしながら撮影に臨んだ。2006年サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したほか、様々な映画祭で高い評価を得ている。
ストーリー
フランスのアルプス山脈にある男子修道院グランド・シャルトルーズ修道院の修道士たちに、世界ではじめてカメラを向ける。ケルンのブルーノが創始したカルトジオ会はカトリック教会の中でも厳しい戒律で知られ、グランド・シャルトルーズ修道院でも何世紀にもわたり守られてきた決まりの中で修道士たちは粛々と祈りを捧げ生きている。彼らは俗世間から切り離されているうえに、日曜の昼食後に設けられている散歩の時間以外会話は許されていない。静寂が保たれ、俗世間とは異なる時間が流れていく。うつろう季節、灯りや影、祈り、瞑想性と精神性を育むようなグレゴリオ聖歌、修道士たちの澄んだまなざしといった修道院のあるがままの姿をカメラは捉えていく。
スタッフ
製作
ミヒャエル・ウェバー
製作
アンドレス・フェフリ
製作
エルダ・ギディネッティ
共同製作、共同製作
フランク・エヴァース
エグゼクティブプロデューサー
イェルク・シュルツェ
音楽
ミヒャエル・ブッシュ
字幕
齋藤敦子
字幕監修
佐藤研
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Die große Stille
- 製作年
- 2005年
- 製作国
- フランス スイス ドイツ
- 配給
- ミモザフィルムズ
- 初公開日
- 2014年7月12日
- 上映時間
- 169分
- 製作会社
- A Philip Groning Film Production
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]A Philip Groning Film Production
[c]キネマ旬報社