ジャネット・ゲイナー
Grace_Livingston
「デリシアス」「春を讃えよ」と同じくジャネット・ゲイナーとチャルス・ファーレルの共演映画で、「街の狼」「大西洋横断」のウィリアム・K・ハワードが監督したもの。原作がフランク・クレイヴン作の古い舞台喜劇で、「女に賭けるな」「街の令嬢」のリン・スターリングが脚色に当った。撮影は「猫は這い寄る」「象狩り二人行脚」のハル・モーアである。助演者は「ほほえみの街」「ダンス・ティーム」のミナ・ゴンベル、「愛に叛く者」のジョージ・ミーカー、「ドクターX」のリーラ・ベネット、「夫を殺すまで」のダッドリー・ディグス、「ロイドの活動狂」のロバート・マクウェード、「腕の男」のモード・エバーン、ヘンリー・コルカー、等である。
米国中西部の田舎町に住むグレイス・リヴィングストンは、単調な生活が物足らないので結婚したら他の立派な町に住みたいと思っていた。彼女の恋人の候補者は技師ディック・ローリングと土地斡旋業のトミイ・タッカーだった。内気なトミイは求婚し兼ねて居たがグレイスの伯父アンダスン医師に力づけられて遂に彼女を勝ち得た。2人はミズーリ州のジョプリンという町に住んで約1年の月日を楽しく送っていた。トミイが権利を買った土地に鉄道が敷設されることとなり、トミイは十万弗で鉄道会社に売渡す商談をしていた。買収係が最後の最後の返事をするという晩、トミイは買収係バーストウ夫妻を自宅に晩餐に招いて歓待した。ところが当夜は雇い女中が病気のためその娘のハティーが代役をしたため色々と手違いがあって晩餐は余り円滑には運ばなかった。しかし突然ディックが訪ねて来て席に加り、自分は鉄道会社の技師になったこと、トミイの土地に鉄道は通らないことを告げた。買収係は半信半疑だったが、ディックが断言するので、トミイの土地を十万弗で買う話は一先づお預けとなった。トミイはこの土地の権利を買うために大幅な無理をし、妻の戦時公債までも売り渡っていたので、土地が鉄道に売れないと無一文になる訳だった。そのことでグレイスとトミイとは争論し、それが昴じた末グレイスはトミイを棄てて故郷の両親の家へ帰って了った。その後で買収係が引返して来てディックの話は出鱈目と判明したと言って、十万弗で買うことを契約した。両親の家でトミイが成金となったと聞いたが今更帰れなくなったグレイスが腐っているところへトミイがヒョッコリ現れたので、アンダスン医師の仲裁で2人は仲直りした。(フォックス支社輸入)
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