世界革命を目指した日本赤軍の最高指導者・重信房子と、反帝国・反資本主義を唱えた極左地下組織バーダー・マインホフ・グループ、後のドイツ赤軍を結成したウルリケ・マインホフの生き様を、彼女らの娘たちが追っていくドキュメンタリー。過酷な幼少期を過ごした娘たちが母の足跡をたどり、当時のニュース映像や、パレスチナ解放闘争に参加した映画監督・足立正生、赤軍派議長・塩見孝也、重信房子の弁護人を務めた大谷恭子らの証言を交え、彼女たちの戦いに向き合う。監督はジャン=リュック・ゴダール監督の映画愛について描いた番組『シネマ・ゴダール』や政治史にフォーカスを当てた作品を手がけたドキュメンタリー作家シェーン・オサリバン。
ストーリー
世界革命を目指した日本赤軍の最高指導者・重信房子と、反帝国・反資本主義を唱えた極左地下組織バーダー・マインホフ・グループ、後のドイツ赤軍を結成したウルリケ・マインホフ。テロリストと言われ追われる身となった彼女たちには、それぞれ娘がいた。重信房子の娘・重信メイは、命が狙われる危険があるため長らく父親が誰か明かされなかった上に、28年間無国籍のままだった。ウルリケ・マインホフはジャーナリスト時代の編集長クラウス・レールと結婚しベティーナ・ロールらをもうけたが離婚。ベティーナはクラウスから引き離しパレスチナのキャンプ場で訓練を受けさせようとするウルリケらに誘拐されたが、政府当局に保護された。過酷な幼少期を過ごした二人は、母親への思いや苦悩をカメラの前で吐露する。当時のニュース映像や彼女らと接点を持った人物たちの証言を交え、彼女らが母親たちが目指した革命に向き合っていく様子を収める。
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作品データ
[c]Transmission Films 2011
[c]キネマ旬報社