東マレーシアの大自然を舞台に繰り広げられる3人の男女の愛憎を描く心理スリラー。監督・脚本は、ロスの映画学校で講師を務め、本作が初監督作品となる田中靖彦。出演は、アジア太平洋映画祭で最優秀女優賞を受賞したマレーシアの女優マヤ・カリン。ヒューマントラストシネマ渋谷RIVERフェスティバルで上映。
ストーリー
不妊に悩んでいた夫カマル(ハンス・アイザック)と妻エリン(マヤ・カリン)。できる限りの努力はしたものの成功せず、ふたりの関係は崖っぷちに立たされていた。それでも諦めきれないエリンは、ふたりのすべてが始まった思い出の場所“バコ国立公園”への旅行を計画する。途中、カマルが秘かにしたためているノートの存在に気づいたエリンがその中を見ると、「この痛みを終わらせよう。あの場所で……」と自殺をほのめかすような文章が綴られていた。激しい贖罪の念にかられるエリンだったが、偶然カマルがある秘密を持っていることを知り、激怒する。真の愛が憎しみに変わったエリンは衝動的にとった行動は、案内人である地元漁師が介入して思わぬ方向へ進んでいく……。
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