マルチェロ・マストロヤンニ
エンリコ四世
ルイージ・ピランデッロ原作の同名戯曲を、「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」のマルコ・ベロッキオが映画化。出演は、「甘い生活」のマルチェロ・マストロヤンニ。音楽は、世界的バンドネオン奏者で「ラテンアメリカ 光と影の詩」のアストル・ピアソラ。1984年カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
仮装パーティーでヘンリー四世に扮したまま落馬して頭を打ち、それ以来自分を本物の王だと思い込んでいる男(マルチェロ・マストロヤンニ)が、古城で臣下の衣装を着た使用人たちと暮らしていた。ある日、そんな彼のもとに、伯爵夫人に扮した元彼女が訪れ、物語は思わぬ方向へ進んでいく……。
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