ジョエル・トーレ
タタン
権力者が服役中の囚人を使って暗殺を行うという実話をベースにしたフィリピン発のクライム・アクション。監督・脚本は、「スパイダー・ボーイ ゴキブリンの逆襲」のエリック・マッティ。出演は、「囚われ人」のジョエル・トーレ。「7デイズ」のバルタザール・コルマウクル監督によるハリウッド・リメイクも決まっている。
白昼の繁華街、大胆に仕事をした2人の殺し屋が鮮やかに逃亡を果たす。彼らは中年のベテランヒットマン・タタン(ジョエル・トーレ)と新人のダニエル(ジェラルド・アンダーソン)で、刑務所に服役中の囚人でもある。仕事の依頼があると警察の手引きで極秘に脱獄し、仕事をして再び刑務所に戻っていく。出所が近いタタンは、若くてタフなダニエルに殺しの技術を伝えて引退し、家族との平穏な生活を送ることを夢見ている。一方、世代も価値観もまったく異なる連邦警察のエリート捜査官コロネル(ピオロ・パスカル)と地元の刑事アコスタ(ジョーイ・マルケス)は、共同で事件を捜査していた。2人はいがみ合いながらも、強い正義感をもって事件の核心に迫っていく。そして、タタンとダニエルの新たな仕事が動き出したとき、警察との壮大な死闘が展開し、同時に巨悪の脅威が彼らに襲いかかる……。
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