ローワン・マクナマラ
サムソン
「ソウルガールズ」などの撮影監督、ワーウィック・ソーントンの長編監督デビュー作。自分たちの未来を探す旅に出たアボリジニの少年少女が、厳しい現実に直面する。2009年のカンヌ国際映画祭で、新人監督を対象にしたカメラドールを受賞。主演のローワン・マクナマラとマリッサ・ギブソンはいずれも本作が長編映画初出演。
砂漠の中のアボリジニの小さな村。そこでは毎日が変わることなく過ぎてゆく。15歳の少年サムソン(ローワン・マクナマラ)は、そのひなびた日常に飽き飽きしていた。16歳の少女デリラ(マリッサ・ギブソン)は、芸術家の祖母の世話をして暮らしていたが、祖母が亡くなった際、その責任を問われ、暴力を振るわれそうになる。その窮地を救ったのはサムソンだった。2人は盗んだ車で当てもなく砂漠の先を目指すが、すぐにそこが無慈悲な世界だと気づかされる。街に辿り着いた2人は、デリラの描く絵を売って生計を立てようとするが……。
[c]2009 Screen Australia, New South Wales Film and Television Office, Scarlett Pictures Pty Ltd, Warwick Thornton & CAAMA Productions Pty Ltd.
[c]キネマ旬報社