なかみつせいじ
豆田満男
社会に行き場を失くし、AV業界の最下層で男優として生きる3人のオヤジと売れっ子AV女優が共同生活を送る中で繰り広げる騒動を笑いと涙で綴った人情喜劇。出演は「正しく忘れる」の他、ピンク映画などで活躍するなかみつせいじ、「闇金ウシジマくん」などに出演し、本作を最後に芸能活動から引退した坂ノ上朝美。
早期退職制度で会社を辞めてスナックを始めたものの、経営に失敗して借金を抱えた52歳の豆田満男(なかみつせいじ)は、妻知恵(竹下かおり)と一人娘あかり(星野ゆず)から愛想を尽かされて独り身に。キツいバイト暮らしの中、ネットカフエで見かけたAV男優募集の広告に目を奪われる。面接で“熊さん”と名乗る怪しげな男(世志男)から紹介されたのは、AV男優の中でも最下層の“シル男優” という仕事。他に行き場のない豆田は、撮影現場でベテランのシル男優、65歳の蜂谷岩男(牧村耕次)と47歳の大前静夫(竹本泰志)に出会う。面倒見のいい蜂谷の好意で、豆田は彼らと“どん底ハウス”と呼ばれるボロ屋で生活することに。久しぶりに人の温かさに触れる豆田。彼らもそれぞれ複雑な事情を抱えながら懸命に生きていた。そんなオヤジたちのどん底ハウスにある日、スター女優の夏目ゆりあが押しかけ、自分も同居させて欲しいと懇願してくる。ありえない展開に慌てふためくオヤジたちだったが、切羽詰ったゆりあの事情を知って4人の同居生活がスタート。なぜか妙に均整のとれた楽しい日々が続く。そこにはそれぞれが抱える事情もあった。そんなある日、どん底ハウスに蜂谷の妻・幸子(吉行由実)が現れる。幸子が語る蜂谷の過去に、驚き慌てる豆田とゆりあ。別の日には、大前の経験した出張男優の感動的な話に皆が涙。さらに、ゆりあにはAVを引退した後、本来の目標であるパティシエになってケーキ店を経営するという夢があった。1人だけ何もない自分を嫌悪した豆田は、酔ってどん底ハウスを飛び出す。だが、そんな彼を慰めたのは娘のような年齢のゆりあだった。やがて迫るゆりあのAV女優引退の日。彼女が引退作に指定したのは、どん底ハウスの3人のオヤジたちを相手男優として出演させることだった。しかも、シル男優ではなく、一人前のAV男優として……。
豆田満男
夏目ゆりあ
蜂谷岩男
大前静夫
エーブイジョユウサキ
ユリアノマネージャーミズキ
蜂谷の妻 幸子
高岡敦也
タカオカノツマアオイ
エーブイダンユウカトウタカオ
エーブイサツエイゲンバノエーディー
エーブイサツエイゲンバノエーディー
豆田の娘 あかり
豆田の妻 知恵
サキノマネージャーノマツモト
チュウネンノオカマクマサン
監督、プロデューサー
脚本
脚本
撮影
撮影監督
音楽
編集、メイキング
ヘアメイク
録音
助監督
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