イザベル・レナード
ロジーナ
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で上演されるオペラを、舞台裏の模様も盛り込み5.1chサラウンドの音響や10台以上のHDカメラを駆使し撮影するシリーズ。本作では2014年11月22日に上演される、ロッシーニの代名詞的な喜劇オペラを収録。2008年にトニー賞を受賞したバートレット・シャーの演出が、明るい曲調で描かれる、自由を奪われた女性のドタバタ救出劇を洒脱に彩る。指揮は、本作を十八番とし28歳の若さでボローニャ市立劇場首席指揮者となったミケーレ・マリオッティ。資産を狙った後見人が目を光らせる娘役のメゾ・ソプラノ、イザベル・レナードや、彼女を見初めた伯爵役のテノール、ローレンス・ブラウンリーらが超絶技巧で歌声を響かせる。
18世紀、スペイン。プラドでロジーナという娘(イザベル・レナード)を見初めたアルマヴィーヴァ伯爵(ローレンス・ブラウンリー)は、彼女を追ってセヴィリャにやってくる。ロジーナは彼女の資産を狙う後見人のバルトロ(マウリツィオ・ムラーロ)の監視下にあった。伯爵はかねてからの知り合いだったセヴィリャで理髪師をしているフィガロ(クリストファー・モルトマン)を相棒に、ロジーナを救い出すためにと酔っぱらいの兵隊や音楽教師に変装してバルトロ家に潜り込む……。
[c]Ken Howard/Metropolitan Opera
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