ナディア・ミカエル
ユディット
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で上演されるオペラを、舞台裏の模様も盛り込み5.1chサラウンドの音響や10台以上のHDカメラを駆使し撮影するシリーズ。本作では2015年2月14日にチャイコフスキー『イオランタ』と2本立てで上演される、バルトーク唯一のオペラとなった衝撃作を収録。バリトンのミハイル・ペトレンコ扮する恐ろしい疑惑を持たれている夫とドラマティック・ソプラノのナディア・ミカエル扮する夫の秘密を目にしていく新妻との心理劇を、スリリングに描く。指揮はロシアの名匠ワレリー・ゲルギエフ。映画「秋への別れ」の監督マリウシュ・トレリンスキが新たに演出をつける。
青ひげ公(ミハイル・ペトレンコ)と結婚したユディット(ナディア・ミカエル)は、家族と離れ公の城にやってくる。暗く陰鬱な城内を明るくするために陽の光を入れたいと考えていたところ、鍵のかかった7つの扉があることに気付く。止める青ひげ公を押し切りユディットが扉を開けていくと、それぞれの扉は拷問室や武器庫、宝物庫、花園、青ひげ公の領地につながっており、いずれも血塗られていた。興奮したユディットはさらに第6、第7の扉も開けるように懇願するが……。
[c]Teatr Wielki Production Photo:Krzysztof Bielinski
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