1986年のチェルノブイリ原発事故、2011年の福島原発事故後、日本とベラルーシの母親たちが自分たちの暮らしや子どもたちの命を守ろうと模索する姿を捉えたドキュメンタリー。福島で家族一緒に暮らすことを選択した母親たちとその支援に携わる人々、事故から約30年を経てもなお事故の影響下にあるベラルーシの今を描きながら、ふたつの国で事故後に生きる人々の“希望”を映し出す。監督は「ミツバチの羽音と地球の回転」の鎌仲ひとみ。
ストーリー
東京電力福島原発事故から4年。事故による影響は安全である、危険であるといった議論が続く中、その影響を受けた場所で懸命に生きようとしている人々がいる。自主避難はせず、福島で家族一緒に暮らすことを選択した母親たち、そしてその支援に携わる人々の姿をカメラは追いかける。一方、ベラルーシでは、福島の事故よりも25年も前のチェルノブイリ原発事故の影響が今なお続いている。子どもたちに何が起きたのか。母親たちはどうやって子どもを守ろうとしたのか。日本と同様、不安を抱いた母親たちが大きな声に流されることなく、直感にしたがって子どもたちを守る道を模索し続けている。母親たちの小さな声が、子どもたちを守りたいという思いが、国境を越えて響き始める……。
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