ウォルター・コノリー
Thomas_Mathews
「大地」「誘拐者」のウォルター・コノリー、「失はれた地平線」「情熱への反抗」のジョン・ハワード、「幽霊西へ行く」「テキサス決死隊(1936)」のジーン・パーカーが共演する映画で、1930ー31年度に製作された「光に叛く者」の再映画化である。マーティン・フレイヴィン作の舞台劇を「光に叛く者」と同じくシートン・I・ミラーとフレッドニブロ・ジュニアが共同脚色し「ある父の横顔」「青春女学生日記」のジョン・ブラームが監督に当り、「罪と罰」「クレイグの妻」のルシエン・バラードが撮影した。助演者は「海賊(1938)」「山の法律」のロバート・バラット、「ある父の横顔」のマーク・ローレンス、「奴隷船」のアーサー・ホール、ディック・カーティス、ポール・フィックス、マージョリー・メインその他である。
ウィリアム・ジョーダンは、州の有力者の息子が泥酔して少女を侮辱しているのを見たので、それを止めようとするうち誤って相手を殺してしまった。当然正当防衛が成立するはずであったが、知事立候補の野心を持っている検事トーマス・マシューの告発によって10年の刑を宣告された。州の刑務所で罪に服すること6年目に、新任の典獄として赴任してきたのはマシューズであった。囚人たちは彼に対して不信任の態度を示したが、マシューズの敢然たる処置に反って心服するうようになって来た。ウィリアムの同囚ホーキンスとフィンチは脱走の機会を狙っていたが、ウィリアムの性質を知って彼だけはこの計画に誘わなかった。看守長プレディーは冷酷な男で囚人たちは彼を憎んでいたが、中でもホーキンスの憎悪はとくに強かった。激しい神経衰弱に陥ったウィリアムは、医師の忠告があったのでマシューズ附き運転手に起用されたが、やがて彼の娘エリザベスを知って何か前途に明るい希望をもつようになる。ホーキンスとフィンチは同囚のランチを加えて、ある夜脱走を企てた。ところがランチの密告からフィンチは銃殺されホーキンスは逮捕される。生命の危険を感じたランチは典獄附きの雑用係となる。その頃マシューズはウィリアムの保釈手続きをしようと思うようになる。ところがランチが何者かに殺害された。典獄はウィリアムが犯人を知っていると狙んで尋問したが、彼は仲間を裏切るに忍びず頑として口を開かないので、ついにプレディーは彼を闇黒房に入れた。ホーキンスはウィリアムスが自殺するのを恐れて、秘かに彼の許へ忍び込む。エリザベスが父にウィリアムの釈放を願っているとき、闇黒房で騒ぎが起こった。ホーキンスが拳銃でプレディーを脅かしたのだ。しかし典獄に命令されると彼はその銃を捨てた。そしてウィリアムが自殺するために持っていた短銃でプレディーを刺殺すると、ランチ殺害の犯人であると告白して警官の銃火に倒れた。
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