バディー・ルーズヴェルト
Buddy_Roberts
バディー・ルーズヴェルト氏主演西部活劇シリーズの一篇でロバ ート・J・ホートンス氏原作の小説を映画化したもので監督に当ったは活劇専門のリチャード・ソープ氏、撮影者は最近「ホリウッド・レビュー」をクランクしたアーヴィング・ライス氏である。主役を演ずるのはバディー・ルーズヴェルト氏で、ほかにブレンダ・レーン嬢、ジョン・ウェッブ・ディロン氏、等が助演している。
米国西部の町という町に疾風迅雷の勢いで暴威を奮っていた「 鷹」のアンドルウスという凶賊があった。官憲は彼の首に1000ドルの賞金をかけ人々の不安を取り除かんとはかったが誰一人としてこの凶賊を捕え得た者がない。快男児バディー・ロバーツはこれを聞き知るや単身立って凶賊を捕縛しようと決心する。「鷹」の一味サムが経営する酒場に立ち寄った時バディーに自分の恋人にしてまたサムの姪である美しいエステルが「鷹」の子分たる「赤」のターナーなる暴漢に苦しめられているのを見出だし、ターナーを懲らしめてエステルを救う。そして彼は逃げてゆくターナーを追ってゆく内にこの暴漢が「鷹」の山塞に赴くのだということを感づき、故意に策を用いて自ら彼らの手中に捕えられ凶賊等の根拠地へ引立てられた。ここで充分彼らが動静をさぐりつくしたバディーは時分はよしと見張りのターナーを組み伏せ首尾よく町へ帰ってきた。バディーが監視の眼を盗んで姿をくらましたことを知った凶賊の本陣では俄に騒ぎだし首領たる「鷹」の命令一下、賊徒の一団はバディー追跡のため町に向って殺到し来る。かくて町の酒場にバディーがいた時襲来した「鷹」の一味は乱闘にまぎれたやにわにエステルを奪って引き上げようとしたので、バディーは恋人と名誉とのため奮然、死を決して群がる敵を向うに廻して闘いついに彼らを一掃した。こうして彼はここに賞金と恋人とをかち得たのであった。
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