東京藝術大学、松竹ブロードキャスティング、アミューズの共同制作によるラジオを題材にした5つの短編と、全体を取り巻くラジオ番組からなるオムニバス映画。出演は、「ナニワ銭道」の駿河太郎、「故郷の詩」の嶺豪一。声の出演は、ラジオパーソナリティーの曽根由希江、「リトル・フォレスト 冬・春」の温水洋一。
ストーリー
「Unlucky」解散を決め、暗い気分で最後のドライブをするバンド。カーラジオから流れる番組『鼻歌レスキュー』で、彼らの唯一のヒット曲に似た鼻歌が流れてくる。投稿者に込められている想い、リスナーの想いが、ラジオによって時間や場所を超えて結びつき、沈んでいたバンドメンバーたちの気持ちに変化を与えていく。「電波に生きる」古着工場で派遣労働をする御法川は、口内の銀歯で電波を受信して、脳内に流れるラジオ放送を聴くことができる。しかし、サッカーW杯の日本戦の夜、銀歯を失ってしまう。ラジオが聞こえなくなり、バランスを崩した御法川は工場を飛び出すが……。「残されたモノ」日本の寂れた風俗店で働く不法滞在の韓国人女性シネは、店のマネージャー、タダナリの暴力に日々耐えていた。ある日震災が襲い、シネは気が付くと、タダナリと他の韓国人のジョンヒと共に、雑居ビルに閉じ込められていた。シネとジョンヒはどうにかして外に出ようとするが、タダナリはそれを遮る。3人はかろうじて聴こえてくるラジオの放送をたよりに、脱出を試みる。「RADIO GIRLS」若者にカリスマ的な人気を誇るDJワッチのラジオが常に流れている、とある郊外の街。女子高生のルイたちは、自由を謳うワッチの声に合わせるように、好き勝手に遊ぶことで青春を謳歌していた。しかし、ある日の放送中、ワッチの過去が明らかになり、ラジオ番組は崩壊してしまう。すると、ルイたちの青春も少しずつあやふやになってしまい……。「ブエルボ アル スール」ラジオ局の老プロデューサーが退職間近に特別企画と銘打ち、旧知の仲であるブラジルのビックバンド、プエルボ アル スールを呼び寄せる。しかし、来日したのはボーカルのカルロスのみで、他のメンバーは既に亡くなってしまったと言う。番組は、当初の企画から破綻したまま進行していくが、カルロスが突如口を開くと、他のメンバーの魂が呼び出され、番組は意外な展開を迎える。
キャスト
河原健二
大野充
桜井ユキ
田鍋謙一郎
藤田琢己
嶺豪一
北浦愛
サヘル・ローズ
坂田聡
朴[火玄]美
朝香賢徹
桃子
菅井知美
松原菜野花
菊池梨沙
深水元基
吉岡睦雄
奥野匡
リカルド・テイシェイラ
佐久間一行
柳憂怜
大竹条治
宮川賢
桃井由布
曽根由希江
温水洋一
スタッフ
監督、脚本
川喜田茉莉
監督
堀江貴大
監督
柳元相
監督
山下洋助
監督
今野恭成
脚本
重田光雄
脚本
木村孔太郎
脚本
細井宏幸
脚本
瀬川功仁
脚本
久保寺晃一
脚本
凌悠二
製作
井田寛
撮影、照明
殿村亮
撮影、照明
武田明
撮影、照明
謝君謙
撮影、照明
じょんうんひ
撮影、照明
平野礼
音楽
韓志旭
音楽
今村左悶
音楽
張銘
美術
佐藤有望
美術
岡田明彩子
美術
村上由季
美術
高嶋悠
美術
レオン・ロバーツ
編集
後藤龍一
編集
青木可恋
編集
児玉龍太郎
編集
チョン・タンネイ
企画
宮川万由
プロデューサー
永井浩
プロデューサー
江本優作
プロデューサー
崔得龍
プロデューサー
石田晃人
サウンドデザイン
河南達
サウンドデザイン
佐々木淳一
サウンドデザイン
高島知哉
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2015年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 東京藝術大学大学院映像研究科
- 初公開日
- 2015年2月28日
- 上映時間
- 111分
- 製作会社
- 「リスナー」製作委員会(東京藝術大学=松竹ブロードキャスティング=アミューズ)(企画 東京藝術大学大学院映像研究科)
[c]キネマ旬報社