「夏の祈り」の坂口香津美監督が、長女と夫を続けざまになくした実母を4年に亘って自ら撮影したドキュメンタリー。精神的な混乱に陥る中、大量の精神安定剤で心を鎮める母親を、彼女の妹が故郷の種子島に連れ帰り、悲しみからの再生と希望を見出すまでを綴る。第27回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門上映作品。
ストーリー
78歳の坂口すちえは長女を病気で亡くし、夫も入院、精神的な混乱に陥っていた。すちえの心を静めるのは夥しい量の精神安定剤。息子の坂口香津美は、そんな母をより深く理解するためにカメラを向ける……。すちえが初めてヘルパーを部屋に招き入れた日から程なくして、50年連れ添った夫が他界。葬儀で上京した妹のマリ子は、失意と絶望の姉を郷里の種子島に連れて帰る。それは、すちえにとって38年ぶりの帰郷であった。太陽と海と緑に包まれた日々の暮らしの中、姉を立ち直らせるためにマリ子の献身的な介護と苦闘が始まる。4年に及ぶすちえの精神の混乱と葛藤。だが、すちえの表情に笑みがこぼれるその瞬間がついに訪れる……。
スタッフ
監督、撮影、編集
坂口香津美
音楽、ピアノ演奏
大沢充奈
編集、プロデューサー
落合篤子
編集協力、編集助手、ワールドセールス
長谷川敏行
音楽録音
一本嶋諭
音響デザイン
山下博文
ソプラノサックス演奏
齋藤有以
アルトサックス演奏
若山皓平
タイトル・宣伝美術
小澤菜穂
英語字幕
白神愛紀子
コラム・インタビュー・イベント
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作品データ
[c]SUPERSAURUS
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