排外主義デモに向き合うレイシスト・カウンターの人々をとらえたドキュメンタリー。社会的正義から立ち上がった者、セクシャル・マイノリティなど様々な立場の人たちを取材し、ヘイトスピーチ規制法など、変わり続けているレイシズムと、それに反対する動きを追う。監督は、「3.11 日常」のわたなべりんたろう。
ストーリー
2013年2月9日、新大久保の在特会の排外主義デモに対して、それに路上で向き合う人たち=カウンターのレイシストしばき隊(通称しばき隊、現C.R.A.C.=Counter-Racist Action Collective、対レイシスト行動集団)が現れた。このカウンターにはしばき隊、プラカ隊だけでなく、社会的正義から立ち上がった者、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った総称、セクシャル・マイノリティ)、サッカーの右傾化を憂えたサッカーファン、K-POP好きの女子高生、右翼・保守の立場から在特会に異議を唱える者、男組、在日の方など、様々な立場の人たちが参加している。レイシズム及び排外主義とそれに反対する動きは、ヘイトスピーチ規制法をはじめ、状況がとても速く変わり、動き続けている。今作は2014年前半に取材した映像をもとに、その状況の理解の端緒になってほしいという願いを強くこめて作られた。