ヴィゴ・モーテンセン
ディネセン
「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセンが、主演・製作・音楽を兼任した幻想的なロードムービー。行方不明の娘を探す父親が、摩訶不思議な世界へ迷い込んでゆく。四隅を丸めた変型スタンダードのスクリーンサイズが特徴。監督はアルゼンチン出身のリサンドロ・アロンソ。カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞作。
1882年、パタゴニア。デンマーク人エンジニアのディネセン大尉(ヴィゴ・モーテンセン)は、アルゼンチン政府軍による先住民掃討作戦に参加していた。ある日、彼の一人娘インゲボルグ(ヴィールビョーク・マリン・アガー)が、海辺の野営地から忽然と姿を消す。必死に捜索するディネセンだったが、思わぬ障害や険しい地形に行く手を阻まれてしまう。やがて、乗っていた馬を失って広大な荒野で孤立したディネセンは、一匹の犬に導かれるように、摩訶不思議な世界にさまよい込んでゆく……。
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