「黄金花 秘すれば花、死すれば蝶」「名前のない女たち」などの音楽を手掛けた川端潤が日本から録音機材を持ち込み、ミャンマーの田舎小屋で現地のミュージシャンと共に40日間で100曲を録音したCD制作の様子を映し出すドキュメンタリー。民族楽器サインワインを中心としたオーケストラが構成され、18世紀頃から続くミャンマーの伝統音楽が奏でられる。
ストーリー
もともと民族音楽が好きだった川端潤は、古い友人からの電話がきっかけで東京からトランク7個分の録音機材を持ち込み、ミャンマーの最大都市ヤンゴン郊外の小屋でCD制作を行うことになった。時期はミャンマーの正月、水掛け祭りの最中。この時期よく目につく赤い布を纏った托鉢の僧侶たちの様子が映し出される中、小屋では、現地のミュージシャン11グループが集まり毎日のように録音が繰り返される。40日間で100曲。21個の太鼓がぶら下がるサインワインというこの地方ならではの独特な楽器をメインにサインワインオーケストラを構成、多民族国家のミャンマーだが今回の録音はビルマ族が中心となり、18世紀頃からの伝統音楽が次々と奏でられていく。音階は特殊、伴奏といった概念もなく、みな歌にフレーズを重ねるスタイルでいわゆる和音は存在しない。同じ定型的フレーズがいくつもの曲に存在することもある。譜面がないので耳で覚えていくしかない彼らの音楽は、多少の変化をとげながら、このように人から人へ伝えられていく……。
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ニュース
作品データ
- 製作年
- 2015年
- 製作国
- 日本
- 配給
- エアプレーンレーベル(配給協力:太秦)
- 初公開日
- 2015年6月27日
- 上映時間
- 105分
- 製作会社
- プロジェクトラム=エアプレーンレーベル
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]株式会社プロジェクトラム
[c]キネマ旬報社