ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
Nancy
都会に生きる男女の孤独と愛を描く。製作はキャロライン・ファイファーとデイヴィッド・ブロッカー、監督・脚本はWelcome to L.A.で監督デビューし日本には初登場のアラン・ルドルフ、撮影はジャン・キーサー、編集はミア・ゴールドマン、美術はスティーヴン・レグラーが担当。出演はジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、キトス・キャラディンなど。
ラジオのトーク・ショーとタバコの煙がたちこめる都会のナイト・クラブ。ドクター・ナンシー・ラヴ(ジュヌヴェーヴ・ビジョルド)の低音でハスキーな声が、そんな空間に流れる。彼女は人気ラジオ番組<愛の相談室>のカウンセラー。リスナーたちから愛やSEXのエキスパートとして崇拝されている彼女の素顔は、意外なほど頼りなげだ。彼女に毎日のように電話するイヴ(レスリー・アン・ウォーレン)は、年上の妻ある男との関係に悩んでいる。彼女は孤独な男女が夜ごとに酒を求めてやってくる「イヴのバー」の魅力的な女主人。男にも結婚にも束縛されずに自由に生きているはずの彼女も、実は、愛人ザック(パトリック・ボーショー)の囮になっているのだ。そんなある日、「イヴのバー」に1人の男が現われる。名前はミッキー(キース・キャラダイン)。軍人の精神病院から脱け出して世界を旅している放浪者である。ミッキーを、褐色の肌をもつ異国風の女パール(レイ・ドーン・チョン)が誘惑する。彼女は実はザックの妻で、イヴに彼から手を引くように言う機会を狙ってバーに通って来ているのだ。そこヘナンシーがアンという偽名を使って現われる。彼女は、イヴのルーム・メイト募集の広告を見てやって来たのだ。お互いの素姓も知らず同居生活を始めるイヴとナンシー。ザックへの想いをひきずりながらもイヴはミッキーに惹かれ出す。偶然ギャンブルでザックから大金を巻き上げたミッキーは、パールに誘われるまま彼女と一夜を共にした。金と妻を奪ったミッキーを痛めつけるザック。傷ついた彼はイヴを求めて彼女の家に行くが、イヴは留守で、ナンシーを口説くことになる。性の喜びを初めて知った彼女は、帰って来たイヴにミッキーをわかち合おうと提案するが、イヴは激怒して夜の街へ飛び出して行く。イヴを求めてさまようミッキーは、屋根の上でピストルを手にしたイヴを見つける。駆けつけたミッキーの真剣な表情を見たイヴは、彼と固く抱き合うのだった。ラスベガスヘ向かう夜行バスの中、ハネムーン旅行に出たイヴとミッキーの姿があった。
Nancy
Mickey
Eve
Zack_Antoine
Pearl_Antoine
Billy_Ace
Ralph_Chomsky
Mueller
Lou
Dr._Ernest_Greene
監督、脚本
脚本
製作
製作
製作総指揮
撮影
美術
編集
衣装デザイン
歌
字幕
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