ハナ・ヴァッサロ
オーロラ姫
イギリスのコンテンポラリー・ダンス演出・振付家マシュー・ボーンが、ディズニー映画でも有名なストーリーをアレンジしたゴシックロマンス。『くるみ割り人形』『白鳥の湖』に続き、チャイコフスキーバレエを斬新な解釈によって新しい世界観に創り上げた。2013年5月、イギリス・ブリストルヒッポドローム劇場で行われた舞台公演を劇場上映。
1890年、オーロラ姫の洗礼式で初めてバレエが演じられる。妖精やヴァンパイア、退廃的な富豪たち。そしてオーロラの成長に伴い、時代はより厳格で保守的な20世紀初頭へと移り変わる。長い夏の日の午後のパーティー。人々が流行のダンスに興じる中、オーロラ姫は魔法使いの呪いで100年の眠りにつく。やがて眠りから目覚めたオーロラ姫。そこは、どんなおとぎ話よりもミステリアスで素晴らしい“現代”であった……。
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