内気なヒロインが様々な決断を迫られる中で、心の殻を少しずつ破っていく様子を暖かいタッチで描く人間ドラマ。科学と人間の行動の間にあるものに魅了されていると語るベント・ハーメル監督によれば、『キッチン・ストーリー』(03)にも底流していた人間の行動のおかしみを、さらに発展させようとしたのが本作である。一粒のホコリも許されないような科学的測量の世界を象徴するごとく、画面には北欧デザインのように美しく端正な雰囲気が漂い、そこに緊張した人間の感情をほぐすような、ユーモラスで温かい空気が吹き込まれる。まさに完全なるベント・ハーメルの世界である。監督が初めて女性を主役に据えた本作のヒロインを演じるアーネ・ダール・トルプは、ノルウェーきっての人気実力派女優のひとり。劇場公開に先駆け、第27回東京国際映画祭コンペティション部門にて「1001グラム」のタイトルで上映された。
ストーリー
マリエは、測量研究所に勤める女性研究員である。毎日愛車で研究所に通い、計測や測量を行う。規則正しい毎日が続く中、パリで行われる「1キロ」の重量に関する学会が迫ってくる。研究所が保管している国の基準となる大切な1キロの重りを、パリに運ぶことになる。特別な容器に厳重に保管された重りを持って、マリエはパリに向かう。各国から同業者が集まる学会の場で、マリエに新たな出会いが待ち構えていた…。
スタッフ
監督、脚本
ベント・ハーメル
撮影監督
ジョン・クリスティアン・ローゼンルンド
美術
アストリ・アストルップ
美術
ティム・パネン
美術
アラン・グフロワ
編集
アナス・レフン
作曲
コーダ
小道具
ライナルト・ヒル
小道具
ミカエル・カルデン
小道具
チエリ・ブライティ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
BulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine [c]2014
[c]キネマ旬報社