ジョニー・ハインズ
Johnny_White
「珍婚世界漫遊」「白ズボン・ウィリー」につづくジョニー・ハインズ氏主演喜劇でC・B・キャリントン氏の原作に基いて例によってチャールズ・ハインズ氏が監督したもの。相手役は「紅白乱舞」出演のマージョリー・ドウ嬢で、チャールズ・ジェラード氏、エドモンド・ブリーズ氏、デウィット・ジェニングス氏、モード・ターナー・ゴードン嬢及びマーガレット・セドン嬢が助演している。
ジョニー・ホワイトが故郷の町での社交界の名士たるには得意の腹話術に負うところ多大であった。しかし彼の本来の面目はセールスマンとしての腕前にあった。もっとも彼自身この事に気付いたのは彼がお母さんの手製のジャムを売りひろめて成金になったからであるが何でどうしてジョニーがジャム成金になったかというのがこの映画の物語なのである。ジョニーはお母さんとお母さんお手製のジャムを大好きだったが、どうしても繼父との折れ合いがうまく行かなかった。そして遂にある夜彼は志を立てて家出した。彼は機智を用いて無切符でニューヨークへ汽車で旅行した。彼は黒人ボーイに仮装している時に美しいドロシー・フェントンという娘さんに逢って、白面の好男子である時の彼本来の姿で是非ともこの令嬢と面会しようと心に誓った。ニューヨークに着いてからジョニーはあるホテルのボーイに雇われた。彼の最初の仕事が偶然にも投宿中のドロシー嬢の部屋へ朝御飯を運ぶことだった。彼はこのホテルでジャム会社の支配人ジョージ・ティルフォードに会い、彼のお母さんのジャムに付いて支配人の興味をそそる談話を交えた。ジョニーは思い叶ってドロシーと知合いになり、2人で蓄音機店へ行ってレコードでダンスをした。さてホテルでは飛行家招待の盛大なダンス会が催されることになったがジョニーは当夜ボーイとして働かねばならなかった。彼はドロシーの手前みんなを楽しませるためにボーイの真似をしているのだと誤魔化した。そして危うく襤褸が出そうになった時ティルフォードが現れたので、ジョニーは得たりとジャムの話に花を咲かせた。それから彼のお母さんのジャムがすっかり有名になってジョニーは一躍ジャム成金となり、恋していたドロシーと結婚することが出来たのである。
Johnny_White
Dorothy_Fenton
Her_Aunt
Mrs._White
Mr._White
George_Tilford
Reggie_Van_Zorn
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