沖縄県読谷村、やちむんの里の陶工・松田米司を追ったドキュメンタリー。古き良き沖縄の姿をとどめる「北窯」で自然と向き合いながら焼物を生み出す様子や、地元の白土が入手困難になるなどの問題を抱えながらも伝統を継承しようとする姿を映し出す。監督・撮影は「紫」の川瀬美香。音楽を「恋人たち」の明星/akeboshiが担当する。
ストーリー
1972年の沖縄本土復帰後、文化を旗印に再生した沖縄本島・読谷村。かつての不発弾処理場は、沖縄文化を象徴するやちむんの里として生まれ変わった。島では焼物のことをやちむんと呼んでいる。1992年、松田米司ら4人の若者が夢を託した共同窯「北窯」が5年の歳月をかけて誕生。古き良き沖縄の姿をとどめるその窯では、伝統工芸品が今日も作られている。沖縄の土で粘土を作り、自分たちの窯で焼き上げる。そのあり方はかつての風景と変わらないが、地元の白土が入手困難になりつつあるなど問題も抱えている。松田米司は資材調達のために国の内外問わず探し回り、やがてベトナムへと向かう。それは伝統を継承するためでもあり、次世代への新しい伝統工芸の模範にもなっていく……。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2015年
- 製作国
- 日本
- 配給
- Art True Film
- 初公開日
- 2016年5月7日
- 上映時間
- 92分
- 製作会社
- (企画製作 Art True Film=エーティエムケー)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
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