グラディス・ブロックウェル
Josephine
チャールズ・リード氏原作の小説をチャールズ・ウィルソン氏が脚色したもので、背景をフランスに、時代を大戦の間及び後に取ってある。しかし戦場の場とか独兵等は少しも画面には現われない。「闇に咲く花」「真紅の路」等に出演したグラディス・ブロックウェル嬢の主演になった悲劇で、対手はこれ等と同じくウィリアム・スコット氏。「真紅の路」を監督したエドワード・ルサン氏が監督をした。ニュース誌は「殆ど悲劇とも云えるべき種の感情的の筋でスターのブロックウェル嬢も最近の数作品中第一等の出来栄えである」と言っている。
ドゥ・ポールペール伯爵夫人にはジョセフィンとローズの2人の娘があった。貧しい暮らしをしているために、住み慣れた邸を人手に渡さなければならなくなった時、娘たちは母親を悲しめさせまいため、罪のない嘘をついて母には一切の事情を隠していた。新しい持ち主は侠気のある勇士であったが、これを知ってジョセフィンに結婚を申し込んだ。かくすれば彼女の母はその邸に今まで通り住めるからである。ジョセフィンは自分の恋人が独探であると信じたので結婚に同意した。しかるにもちろん彼の恋人は独探ではなかった。彼女の夫が海で死んだと報じられたので彼女は前の恋人と結婚した。ところがしばらくして死を報じられた前の夫が帰ってきたので、妹ローズはジョセフィンが第二の夫との間に儲けた赤児を姉をかばうために自分の子供であると言った。そしてローズ自身の恋はこれによって終わりとなってしまった。すべての人々の悲しみを見た第一の夫の採った侠気ある行動に、2人の姉妹には再び晴れやかな日が甦った。
Josephine
Lieut._Canille_De_Jordia
Barones_De_Peaurepaire
Edouard_Riviere
Rose
Colonel_Jean_Rayna
Monsieur_Perrin
Jaeintha
[c]キネマ旬報社