カトマンズに散る花
カトマンズに散る花
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カトマンズに散る花

2016年4月23日公開、134分
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ネパール文学界の最高峰・マダン賞受賞作『シリスコフル』を原作にしたネパール映画。1960年代のカトマンズを舞台に、戦争で心に傷を負った男と厭世的な女性の愛の物語が繰り広げられる。監督は「カタプタリ~風の村の伝説~」の伊藤敏朗。伊藤は、東京情報大学の教授を務め、ネパール映画研究の第一人者としても知られる。出演は「カタプタリ~風の村の伝説~」のガネス・マン・ラマ。

ストーリー

第二次世界大戦。英印軍のグルカ傭兵としてビルマ戦線に駐屯するスヨグ・ビル(ガネス・マン・ラマ)は、本性を剥き出しにして生きていた。しかし、日本軍にあえなく蹴散らされ、ほうほうの体でカトマンズに逃げ帰る。その心には癒しがたい傷跡が残った。飲み友達のシブラージュ(ジャガット・ラスティア)は、そんな彼を戦地から凱旋した英雄だと持ち上げ、妹たちに引き合わせたいと屋敷に招く。その屋敷は、青い花を満開に咲かせたシリスの木立に囲まれた大邸宅。そこで出会ったのは、家に籠って思索に耽るシブラージュの妹で次女のサカンバリ(サルミラ・グルン)だった。冷たく陰のある彼女は、スヨグ・ビルの前でも意地の悪い笑みを浮かべるばかり。そんなサカンバリにうんざりしたスヨグは、残り2人のシブラージュの妹、長女のムジュラ(スーザニア・スッバ)や三女のサヌ(アプサラ・カルキ)に興味を逸らそうとする。だが、サカンバリはスヨグ・ビルと激しく衝突を繰り返し、彼の戦争犯罪と暴力性を容赦なく暴き立てる。激しく心を揺さぶられるスヨグ・ビル。2人の孤独な魂は、心の奥深くで少しずつ共鳴を始めていた。やがて、戦争で心に深い傷を負ったスヨグ・ビルと、あらゆる愛を拒み続けるサカンバリの間に、密かな愛が芽生えるが……。

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作品データ

原題
शिरिषको फूल SHIRISH KO PHOOL
製作年
2013年
製作国
ネパール
配給
Film Creation Nepal Pvt.Ltd.(提供:フィルム・クリエーション・ネパール)
初公開日
2016年4月23日
上映時間
134分


[c]キネマ旬報社