白石あゆ美
キトリ
熊川哲也が芸術監督を担うKバレエカンパニーが2016年3月12日に上演した『ドン・キホーテ』を、4Kで収録。騎士道物語に魅せられ旅するドン・キホーテは、旅籠の娘キトリを一目見るや、彼女こそ理想の恋人ドルネシア姫だと思い込むが……。マリウス・プティパにより振付、アレクサンドル・ゴールスキーにより改訂された古典バレエを、熊川哲也が再振付・演出した。Kバレエカンパニーのプリンシパル・白石あゆ美や、同団の副芸術監督を務めるスチュアート・キャシディらが、活気あふれる陽気な物語を展開していく。
スペインのラマンチャ地方に暮らす老紳士ドン・キホーテは、日々騎士道物語を読みふけるうちに、空想の世界と現実との境がわからなくなっていく。そして物語に登場する理想の恋人ドルシネア姫の幻想を追い、農夫のサンチョ・パンサを従え、旅に出る。二人が地中海の港町バルセロナにやってくると、花形闘牛士エスパーダら若者たちが広場でにぎやかに踊っていた。その中には、恋人同士である旅籠の娘キトリと理髪師のバジルの姿もあった。ドン・キホーテはキトリを一目見るや、彼女こそドルシネア姫だと思い込んでしまう。一方、キトリの父ロレンツォは娘を金持ち貴族のガマーシュと結婚させようとしており、キトリとバジルは駆け落ち。ロマの宿営地にたどり着いたところに、キトリを追うドン・キホーテたちもやってくる。そこで風車を敵だと勘違いし突撃した彼は、地面に叩きつけられてしまう。気を失っている間、キューピットや森の精が舞う幻想的な夢を見るドン・キホーテ。追っ手がやってきたためキトリとバジルは逃げるものの、居酒屋でついに見つかってしまう。バジルは、彼女と結婚できないのならと自殺を図るが……。
芸術監督、演出、舞台美術、衣裳、再振付
指揮
音楽
照明
管弦楽
原振付
原振付
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