キム・セビョク
ミジョン/ヘジョン
河瀬直美監督がプロデューサーを務める、映画をめぐる日韓合作ファンタジー。次回作の構想を練りに奈良に来た韓国人監督テフンは、五條市の人々と触れ合う中で、物語を生み出していく。監督と人々の邂逅を追う第一部と監督が紡ぐ恋物語の二部構成。本作を手がけたのは、「つむじ風」「眠れぬ夜」のチャン・ゴンジェ監督。「サニー 永遠の仲間たち」のキム・セビョクや「イエローキッド」の岩瀬亮が、第一部・二部とで演じ分けている。韓国のインディペンデント・フィルム・プロダクションMOCUSHURAとともに、なら国際映画祭実行委員会が製作に参加している。「アジアシネマ的感性」2024年8/23~9/5シモキタエキマエシネマK2にて上映
<第一部>韓国人映画監督のテフン(イム・ヒョングク)は、シナリオ・ハンティングをするために奈良県五條市に向かう。日本語を話せる助手ミジョン(イム・ヒョングク)と一緒に、観光課職員のタケダ(岩瀬亮)の案内で町を歩くテフン。古い喫茶店や廃坑、一人で暮らす老人の家などを訪ね歩きインタビューするうちに、寂れゆく町に息づく人々の営みを感じていく。そして最後の夜、テフンは不思議な夢を見る。目覚めると、窓の外には花火があがっていた。<第二部>韓国から奈良に来たヘジョン(イム・ヒョングク)は、五條市の観光案内所で柿農家の青年ユウスケ(岩瀬亮)と出会う。二人一緒に古い町を歩いていくうちに、ユウスケはヘジョンに惹かれていく。